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グリーンセイバー  木田祐二さん・真由美さん


フォトグラファーと会社員という、まったく接点のなかったおふたりが出会い、そして結婚。きっかけとなったのは、グリーンセイバー検定とその後の活動でした。

仕事と生活以外に別の世界があると、

人生が豊かになるような気がします。

自分も楽しみながら次の

世代のために何かできたら。 ~木田真由美さん

 10代の頃、CWニコルさんが好きで本をよく読んでたんですね。その後はそういうことから離れていたんですが、40代になって長野に遊びに行く機会があった時に、ふと思い出してニコルさんの拠点である黒姫で宿泊したんです。そこがたまたまニコルさんと親交のある方のペンションで、そこで「アファンの森」を知って会員になり、会員の懇親会でグリーンセイバーのことを知って、面白そうだなと思ったのがきっかけです。

 その前からボランティアみたいなことをしたいな、子どものために何かできないかなと思っていたので、合格してから子ワク(子どもワクワクプロジェクト)のお手伝いするようになりました。たいへんだと思うこともありますが、やっぱり当日は楽しいんですよね。自分も楽しいですし、子どもたちがとっても喜んでくれるのを見ると、やってよかったと思います。

 いずれは子ワクだけじゃなくて、中学生、高校生ぐらいの世代にも何か感じてもらえるようなことができたらと思っています。私も10代でニコルさんに出会ったことが今につながっているので、あの年頃に感じたことは人生にとって大きな意味をもつのかなと思って。

 昨年の5月に結婚して、やっと生活が落ち着いてきたところですが、私はどちらかというと、ひとりで勝手にかかえこんでいっぱいいっぱいになるタイプなので、今年はゆったりペースで、自分が楽しいと思える範囲で参加できればいいなと思っています。

 ただ、仕事と生活だけより、もうひとつ別の世界があると、気持ちの上で全然違うんですね。うまく言えないですが、仕事が忙しい、たいへんだと思っている人こそ、別の世界があると気持ちが切替えられて、仕事にもいい影響があるんじゃないかと思います。

自然+アルファの新たな

テーマを探しています。 ~木田祐二さん

 自然の写真を撮り始めたのは、実はグリーンセイバーになってから。ボーイスカウトの経験はあったんですが、大人になってからは特に何かやっていたわけではないんです。グリーンセイバーを知ったのは、たまたま行った日比谷公園のグリーンアーカイブスという、自然に関する本を集めた施設で。そこで東京都公園協会が出している「緑と水のひろば」という冊子を見て、写真も読み物としてもよくできていたので、その後でもう一度行ってみたんです。そしたら聚のパンフレットが置いてあって、面白そうだなと思ってすぐにセミナーを申し込みました。合格した時のアンケートに、写真を撮ってますので何かお手伝いできればと書いたら、イベントの写真をと依頼されて。聚とはそれ以来のおつきあいです。

 自然の写真を撮るのは面白いですね。自然だけでなく、人の表情とか動きとか、非常に幅広いものが対象になるのでとても楽しいです。去年は自然を撮るためのカメラ講座をやったのですが、自然プラス何かというテーマも面白いかなと思っています。今、森林セラピーとか森林療法とかにちょっと興味があるので、そっちの方面で、写真も含めて何かできないかな、とか。

 これから何か始めたい人へのアドバイスとしては、検定をとらないと活動ができないと思うんじゃなくて、その前にちょっと参加してみるといいと思います。参加して楽しいなと思えて、もっと知りたくなったら検定を受ければいいし、参加すると知識を持っている人がいっぱいいるので、刺激されてもっと知りたくなります。あまりかまえないで、気楽にちょっと参加してみるのが一番じゃないでしょうか。

ご結婚されていかがですか?

 グリーンセイバーを受けたのが同じ2008年で、その後のスクーリングでも一緒だったんですが、最初はあまり印象はなかったんですよね(祐二さん)。

 やっぱり興味のあるものが同じなので、森林がどうしたとか、あそこに大きな木があったよ、見に行く?とか、そういう話をよくしています(真由美さん)。

(2013年3月発行、聚レター124号より)

グリーンセイバーとは 

  特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会が主催する、植物や生態系に関する体系的な知識を問う検定制度、「グリーンセイバー資格検定」の合格者は、グリーンセイバーと呼ばれます。

 1998年の創設以来、3500人以上のグリーンセイバーが誕生し、自然環境に関する知識と意欲をもった人材として、里山保全、環境教育、自然体験プログラムの企画・運営など、様々な分野で活躍中です。

 グリーンセイバーはベイシック、アドバンス、マスターの3ステップで構成され、マスター取得者は、環境省・文部科学省・農林水産省が指定する環境教育指導者「人材認定」の対象となっています。

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